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【独断と偏見で語る第二外国語のすゝめ】2. イタリア語

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こんにちは、ぶちょーです。
第2回はイタリア語です。
前回更新から結構日が空いてしまいましたね。次の年度が始まるまでに書き終われれば良いのですが…。

 

 

オタクの皆さんはイタリア語と聞いて何を思い浮かべますか?
家庭教師ヒットマンREBORN!』『ジョジョの奇妙な冒険』『BACCANO!』あたりでしょうか。
残念ながら僕はどれも詳しくないので、BLEACHスペイン語みたいに沢山は例示できないのですが…

 

 例えば

 

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Arrivederci!

 

これは有名ですよね。身内なんかは最早「あり!(良い)」という意味で使ってますが。

 

Arrivederci を分解すると、a(r) + riveder + ci となります。
a ~のために
riveder→rivedere 再会する
ci 私達

直訳すれば「私達が再会するために」なので“また会いましょう”というニュアンスの別れの挨拶なわけです。
英語の「See you again.」や、フランス語の「Au revoir.」と同じですね。

 

“決別”の意味での別れの挨拶にはAddio.(アッディーオ)があるので、そっちの方がキメ台詞には適してる気がします。
って思って色々調べてたら同じようなこと言ってるブログがありました。

 

 

 

 

では本題に。

 

 

 

 

 

2. イタリア語

文字:★★★ 発音:★★★

単語:★★★ 文法:★★☆

有用性:★☆☆

 

イタリア語はスペイン語とそっくりなので、文字発音単語は言うこと無しです。
文法もそこまで違いは無いですが、イタリア語の方がラテン語に近い分、面倒くさいというかややこしいところが残っている印象を受けます。

総評としては、スペイン語同様に英語との共通点が多かったり、発音がわかりやすかったりと、第二外国語としてはかなり学習しやすいと思います。

 

ただまぁもっと独断で意見するなら、スペイン語履修者が一番楽に単位がとれる第三外国語、という評価です。

 

 

 

 

 

 

文字:★★★

 

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英語のアルファベットから5文字(↑で薄くなってる奴)を除いた21字です。少なっ!
J,K,W,X,Yの5文字は、主に外来語やギリシャ語由来の単語にのみ使用されるみたいです。
英語のアルファベットを知っている人にとっては、新しい文字もないので、これは文句無しの★3つですね。

 

 

 

 

 

 

発音:★★★

 

ローマ字ってあるじゃないですか。

 

ローマってイタリアじゃないですか。

 

 


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…まぁ完全に一緒ってわけじゃないんですけど、子音の発音が一部違うだけで、基本的にはローマ字読みです。
ここでは、ローマ字読み以外の、イタリア語独特な発音を紹介します。

 

 

 

 

 (ⅰ)綴りで発音が決まるもの

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色付けたらかえって見づらくなった気がするけど、気にしないでいきましょう。

 

 

cgは、後に続く母音に応じて音を変えます。表の通りです。
英語の授業で spaghetti を習った時に、「なんでhが入るんだろう?」って思った人もいたでしょう。イタリア料理なので、当然イタリア語の綴りと音な訳ですね。

因みに、スペイン語やフランス語、英語と異なり、単体のcは[s]の音を持ちません。

 

 

scはシャ行の音を持ちます。ドイツ語のschと似てますね。(Weiß Schwarzとかね)
イタリアハムのプロシュート(prosciutto)のシュはこれです。因みにイタリア語での発音はプロシュットです。

 

 

gnはニャ行です。スペイン語のñに相当します。
パスタの一種、ニョッキ(gnocchi)とか。

 

 

次はgliです。
基本的には「リ」という発音で、「グリ」と読む単語は殆ど無いらしいです。
グリセリンのイタリア語、glicerina はグリチェリーナと読みます。

 

最後はhです。
この子音は発音しませんが、上述のcheなどの綴りや、単語を区別する時に使われます。

hanno アンノ:持っている(3人称・複数・現在)
anno アンノ:年

 

 

 

(ⅱ)単語によって発音が決まるもの

zsは単語によって発音が変わります。

 

z「ツ」「ズ」の音になりますが、規則が定めにくいため、単語毎に覚えるしかないです。どっちで発音してもいいみたいですが…

zucchero ツッケロ:砂糖
zona ゾーナ:地帯

 

 

sも発音の清濁をそこまで気にしなくて良いみたいですが、こちらは規則があります

清音「ス」になる時…s+母音で始まる単語、子音+s、s+無声子音(c,f,p,q,t)

sole ソーレ:太陽  オーソレミオ(O sole mio)のソレですね
Spagna スパーニャ:スペイン

 

濁音「ズ」になる時…s+有声子音(b,d,g,l,m,n,r,v)、母音+s+母音(例外あり)

Svizzeraヴィッツェラ:スイス
musica ムージカ:音楽

 

 

綴りで決まる方は規則性があるのですぐ覚えられると思います。
まぁでもsとzの清濁はあんまり気にしなくても良いみたいなんで、なんとなくで大丈夫です。

 

 

余談ですけど、僕はイタリア語のzの清音にイタリア語らしさを感じられて、めっちゃ好きです。ピッツァ(pizzaですよ。

Canzone カンツォーネ:歌
stazioneタツィオーネ:駅

こうゆう単語を口にすると「俺、イタリア語やってる~~~~!」って興奮しますよね。

 

 

ん?ツィオーネ?

 

 

distruzione ディストゥルツィオーネ:破壊
片仮名読みが英語のdestroyに引っ張られてるのが気になりますけど、まぁこの単語が由来なんでしょう。“破壊者”だし。

 

 

 

 

 

 

単語:★★★

ここはスペイン語と言うこと変わらないです。英語に似てる単語が多いです。
ちなみにスペイン語とは単語が似すぎてて(同一の綴りの場合もある)、僕は何回か間違えました。
スペイン語の時と同じ単語を例に見てみましょう。

 

例) 
interessante(伊) interesante(西) interesting (英)
persona(伊) persona(西) person(英)
stazione(伊) estación(西) station(英)
studiare(伊) estudiar(西) study(英)

 

 

似すぎなんですよね、イタリア語とスペイン語

後半2行の単語は、スペイン語の記事において「語頭に母音(e)が付与される場合も多い」ことの例として挙げたものですが、このようにイタリア語では語頭の母音は落ちてることが多いと思います。

 

英語とスペイン語を勉強した人にとっては、かなり覚えやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

文法:★★☆

 

これも基本的にはスペイン語と言うことが変わらないですね。
つまり、基本は英語と一緒で、相違点は「動詞の活用」と「名詞の性」です。

 

ではなんで文法の評価がスペイン語より低いかというと、一部がスペイン語よりも複雑だからです。ここではそれらの中から、「複合時制」「条件法」を取り上げます。

 

 

 

 

①何故2種類ある?複合の助動詞

 

複合時制といえば、英語にもありますよね。have+過去分詞 を基本の形とする完了形の文法です。
スペイン語でも、have に相当する動詞の haber+過去分詞 で表します。

 

しかし、イタリア語の複合時制では have に当たる助動詞が2種類あります。ボケ。
その2種類とは avere(アヴェーレ: 英 have)と essere(エッセレ :英 be)。

 

avere は、「全ての他動詞」「肉体的or精神的動作を示す自動詞」「天候を示す一部の非人称動詞」に対して使います。
非人称動詞…英語でも天候を表すときは It rains. とかいいますよね。


essere は、「存在、状態、場所、方向、発生、由来を示す自動詞や非人称動詞」に対して使います。
分かりにくいですよね。使っていくうちに慣れると思います。

例)
crescere クレシェーレ:成長する
nascere ナシェーレ:生まれる
morire モリーレ:死ぬ
andare アンダーレ:行く
venire ヴェニーレ:来る
stareターレ:~の状態である

 

 

てな感じで、完了を表す助動詞が2種類あってややこしいんです。
でもこれだけじゃないんですよね。

 

受動態ってあるじゃないですか。英語では be+過去分詞 のやつです。
イタリア語にも当然受動態は存在します。beに相当する essere を使います。

 

は?

 

お前、今、完了時制にessere 使ったよな?

 

 

 

う~~~~んクソ!w

 

 

 

ただちゃんと知識があれば混同することは無いんです。
受動態を作れる動詞は他動詞のみですが、他動詞の完了時制は全て avere を使います。

つまり、 essere+自動詞の過去分詞 なら完了時制essere+他動詞の過去分詞 なら受動態というわけです。

 

教授が「システマティックですよね!」って楽しそうに話してました。
わかるけどわからん。1個に絞れ。



 

 

②活用増やすな条件法

スペイン語の記事では、人称と数、法と時制に応じて動詞の形が変化することを紹介しました。
イタリア語でも同様に動詞が活用しやがります。

 

スペイン語より面倒くさいのは、その法が1個増えてるってことです。

スペイン語の仮定文は、接続法と呼ばれる法で作ります。
しかし、イタリア語の仮定文は、接続法条件法を組み合わせて作ります。

 

イタリア語の規則動詞は、語尾によって3種類に分けられます。
人称と数で6、動詞の種類で3でなので、6×3=18の形が増えました。ふぁっく!

 

まぁそれでも、名詞がごちゃごちゃと格変化する言語に比べたらマシです。

 

 

 

 

 

 

 

有用性:★☆☆

もう単純に話者数が少ないっす。

イタリアを公用語としている国はイタリア、サンマリノ、スイスの3国らしいです。
話者数は6000万人程。本国以外にも南米の多くの国々で話されているスペイン語には遠く及びません。

 

ちなみにスイスは地域によって話される言語が異なり、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つが公用語です。
そしてイタリア語話者は全体の6%らしい。イタリア語が通じる国って言えるのか…?

国名もSchweiz(独:シュヴァイツ)、Suisse(仏:シュイス)、Svizzera(伊:ズヴィッツェラ)、Svizra(ロ:ジュヴィーツラ)と4通り。

日本人からしたら想像できない状況ですね…。

 

 

 

一方、音楽をやる上ではイタリア語が役に立ちそうです。
いくつか例を挙げてみていきましょう。

 

 

まずは強弱を示すフォルテやピアノ。
forte フォルテ:強い、激しい
piano ピアノ:平らな、優しい

これは殆どそのままですね。

 

fortissimoフォルティッシモ)とpianissimoピアニッシモ)は、これらから派生した単語です。
-issimo という語尾は、絶対最上級と呼ばれる形を作り、「非常に~」という強調の意味を与えます。なので -issimoを重ねれば重ねる程、度合いが強くなるわけです。

 

 

強弱といえば、他にもクレッシェンドとデクレッシェンド。
クレッシェンドはイタリア語では、crescendo と書きます。これは文法の項目で例に出した動詞 crescere の現在分詞に当たります。英語でいうと increasing でしょうか。
つまり、「成長している」「増加している」という意味になるわけです。

decrescendo(デクレッシェンド)はその対義語です。

 

余談ですが、三日月を英語で crescent moon と言いますよね。これの語源は crescere と一緒です。新月から満月に向かって“成長している”月ということですね。

 

 

他にも例えば、ダ・カーポda capo と書きますね。
da:~から(英: of , from
capo:頭

頭から→最初から ということですね。

 

ダル・セーニョ(dal segno)。セーニョからという意味らしいです。セーニョって誰よ!
dalda+il の省略系。
da:~から
il:定冠詞男性系単数(英:the
segno:しるし(英:sign

印のところから という意味になるわけですね。

 

Music-segno.png
なんだこいつ。

 

 

 

 

僕は音楽やってないので全然詳しくないんですけど、そんな素人でもイタリア語を齧ったことが芸術を理解する助けにはなってます。

 

音楽の他にも、西洋建築に興味のある方はイタリア語に触れてみるのもいいかもしれません。宗教建築だとイタリア語が書いてあったりします。
少し見づらいかもしれませんが、写真の下の方に文字が書いてありますよね。 

 

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こんな感じでイタリア語を紹介してきましたが、長くなってきたので、そろそろ終わろうと思います。

日本人に馴染みやすいけど、スペイン語よりちょっと難しくて話者が少ない。けど芸術に触れるのが少し楽しくなる。そんな言語だと勝手に思っています。

 

それでは、次の記事でお会いしましょう。

何かあればTwitterまで。

 

 

Arrivederci!