【独断と偏見で語る第二外国語のすゝめ】1. スペイン語
〈前回〉0. はじめに
こんにちは、ぶちょーです。
ということで、独断と偏見に基づきつつオタクトークを展開していきましょう。
まずは最推し言語のスペイン語から!
おいオタク!!BLEACHは!!スペイン語で!!溢れてるぞ!!!!!
破面 arrancar 剥ぎ取る
虚夜宮 Las noches 夜(複数形)え、ダサすぎるだろ…
虚閃 Cero 零
虚圏 Hueco Mundo 空洞の世界
帰刃 Resurreccion 復活
あとよく霊圧が消えてる人の技もスペイン語です。
育て親の祖父(abuelo)がメキシコ人だからですかね。
「巨人の右腕(brazo derecha de gigante)」と「悪魔の左腕(brazo izquierda del diablo)」は直訳。
「魔人の一撃(La muerte)」を訳すと「死」。直球過ぎる。
気を取り直して。
1. スペイン語
文字:★★★ 発音:★★★
単語:★★★ 文法:★★★
有用性:★★★
う~~~ん満点!w
いやぶっちゃけ英語の方が分かりやすいんだけど、積み重ねた年月が違うから比較してもしょうがないんですよね…
これは個人の経験なんですけど、英語とスペイン語の共通点や相違点を観ることで両方の言語に対する理解が深まったので、英語の次に勉強する言語としては文句無しの満点だと思います。
文字:★★★
英語のアルファベット+1文字なので非常に覚えやすいです。2秒あれば大丈夫です。
「k」と「w」の2文字は基本的に外来語にしか使いません。多分。
スペイン語独自の文字は「Ñ」で、ニャ行の音を表します。
国名エスパーニャ(España)にも使われてますね。
日本人になじみのある言葉だと、セニョリータ(señorita)やエルニーニョ現象・ラニーニャ現象(El Niño / La Niña)等でしょうか。
他に英語と違うのは、母音にアクセント記号がついたものと、疑問符と感嘆符の付け方くらいです。
áやóのように、上についた記号も含めて正しい綴りとして扱います。
符号の有無で単語を区別する場合もあるので、忘れずに書きましょう。
例)
está ~です(英語のis)
esta この~(指示形容詞)
ésta これ(指示代名詞)
また、疑問符と感嘆符を使う時、上下をひっくり返したものを文頭にも付けます。
例)
¡Perdóname! (許してくれ!)
¿Qué estás haciendo? (何してるの?)
変わったルールだなぁと思いますけど、読み始めの段階で文のテンションが分かるのは結構良いと思います。
発音:★★★
一部の例外を除いてローマ字読みと同じなのでこれも非常に覚えやすいです。5秒あれば大丈夫です。
これは後述する他の言語にも言えることですが、英語と違って綴りと発音が一対一に対応してるので、ルールさえ覚えれば間違えることはないです。
例えば英語の「a」、appleとmakeとautomaticでは発音が違いますよね。
は????????????
バカか??????????
表音文字ってなんなんでしょう。
でもスペイン語では「a」はいつでも“ア”です。
また、スペイン語で独特だなぁと感じる発音は「y」「ll」という子音です。
両方とも同じ音なのですが、地域差や個人差があり、ヤ行で発音する人もいれば、ジャ行に近い音で発音する人もいます。ちなみに僕は後者です。
他の特徴としては、「rr」と語頭の「r」が所謂巻き舌になります。
ネイティブでも出来ない人はいるらしいですね。
その他にも「j」「g」「x」「qu」「h」という子音が、ローマ字とは異なる音になります。
「え、例外多くね?」って思いましたか?
それくらいは覚えてください。知らない単語を見たときに正しい発音が分からない英語より遥かにマシです!!
英語さん???
単語:★★★
英語に似ているものも多く、覚えやすいです。
例)
interesante(西) interesting (英)
persona(西) person(英)
また、語頭に母音(e)が付与される場合も多いです。
例)
estación(西) station(英)
estudiar(西) study(英)
とは言っても、どれもこれも似ている訳ではなく、全然違う単語も沢山あるので、それは受け入れましょう。
ハイパーガラパゴス言語の日本語話者からしたら、他の言語と言葉が似ていること自体が、驚くべきことだと思いません?
文法:★★★
基本的なこと(完了やら仮定法やらの使い方)は英語と同じなので、そこまで違和感は無いと思います。
英語と大きく違う部分は、動詞の活用と名詞の性です。
①動詞の活用
英語ではお馴染みの三単現のs、過去形、過去・現在分詞くらいしか動詞の活用がないので、1つの動詞につき原形を含めて5つの形があることになります。
しかしスペイン語では、人称・数・時制に応じて動詞の活用が起こります。
例として、動詞 comer(食べる)の現在形の活用を見てみましょう。
このように、1つの時制に対して人称と数に応じた6形に活用します。
つまり「私は食べる」「君は食べた」「彼らは食べるだろう」では全て形の違うcomer(食べる)を使うことになるのです。
例)
Yo como. 私は食べる。
Tú comiste. 君は食べた。
Ellos comerán. 彼らは食べるだろう。
スペイン語では、現在、点過去、線過去、未来、過去未来※、接続法現在※、接続法過去、命令法を動詞の活用によって表現するため、ひとつの動詞に対して3(人称)×2(数)×8(時制と法)= 48 の活用があることになります。
ゑ?
「そんなに多くの活用を覚えなければならないのに、★★★をつけてるなんてぶちょーさんは馬鹿なの?」と思うかもしれません。
馬鹿です。馬鹿なんですが、フランス語やドイツ語、ロシア語等の他のヨーロッパ言語でも、人称と数に応じて動詞が活用するという状況は同じです。
その上、ドイツ語やロシア語の場合は、動詞の活用、名詞や形容詞の性数変化に加えて、名詞等の格変化も覚える必要があります。(カス!)
なので、それらの言語のことを考えれば、スペイン語文法は覚えるものが比較的少ないのです。
大丈夫です。慣れればすぐ覚えられます。
利点もあります。
スペイン語の文では、実は主格代名詞を省略するのが普通です。 主語の人称と数に応じて動詞が活用するため、「私」や「君たち」といった主語を省いても、主体が誰なのかが分かるからです。
逆に主語を省略しないことで、強調の意味を持たせることが出来ます。
例)
Como. 私は食べる。
Yo como. 私が食べる。
②名詞の性
日本語と英語しか触れていない人にとっては、中々不思議なものだと思います。
(これは単語の項目に書くべきかとも思ったけど文法の方に入れることにします)
他のヨーロッパ諸語にも言えることですが、スペイン語では名詞に文法上の性(性別)があります。
スペイン語では男性名詞と女性名詞があります。
分かりやすいのは、実際の性別に合わせて使い分ける場合です。
語尾で性を区別するものや、
例)
hijo(息子) ー hija(娘)
tío(おじ) ー tía(おば)
完全に形が違うものがあります。
例)
madre(母) ー padre(父)
hombre(男) ー mujer(女)
これらの言葉は日本語でも男女の区別があるので、違和感はないと思います。
ただ、それ以外の名詞にも、実際の性別とは関係なく性の概念が存在します。しかも、どちの性を持つかは明確な理由が無く、基本的には名詞毎に覚えるしかありません。これは本当に意味がわからない。
例えば、cerbeza(ビール)は女性名詞でvino(ワイン)は男性名詞ですし、pez(魚)は男性名詞でcarne(肉)は女性名詞です。
また、形容詞と冠詞は修飾する名詞の性・数に合わせた変化をします。
例)
「小さな男の子」と「小さな女の子」
英語
the little boy / the little girl
当然boyとgirlが異なるだけですね
スペイン語
el niño pequeño / la niña pequeña
全部違う!!!
このように、名詞句を構成する単語が同一の性数変化をして語末の音が揃うことが多いので、喋ったり聞いたりする時のリズムが良い気がします。(冠詞elは例外的)
有用性:★★★
スペイン語は、スペイン本国の他にも中南米の多くの国で公用語として話されています。また、国連の6つの公用語の内の1つでもあります。
スペイン語の話者人口はおよそ4億人ですが、アメリカ南西部などのように、話者がいても公用語に指定されていない地域も多いため、実際に話せる人はもっと多いはずです。
例えば米国カリフォルニア州では、メニューや注意書きなどが英語とスペイン語の2言語で書かれていたりします。
CUIDADOはスペイン語です。これめっちゃ店に置いてある。
また、マチュピチュやナスカの地上絵を擁するペルーや、車のCM撮影に使われたことで話題となったウユニ塩湖のあるボリビアでは、スペイン語が話されています。
スペイン以外にも、こういった国々の観光に興味のある方は、是非スペイン語を学んでみてはいかがでしょうか?
これは拾ってきた写真。行ってみたいねぇ。
これは自分で撮った奴。下手?
風がなければ水面が超綺麗に鏡面になるらしいんですけど、この日は風が吹いてました。
第1回はとりあえずこんな感じで。
質問とかあればtwitterの方でもどうぞ。
それでは。
ぶちょー